酪酸とは(バターの名前が生まれた脂肪酸)
- 8月10日
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更新日:8月22日
酪酸とは、乳脂肪に含まれる短鎖脂肪酸のひとつで、バターから発見されたことにちなんで名付けられた成分です。日本語名の「酪」は乳製品を意味する字で、バターとの深い縁を名前そのものが物語っています。この記事では、発見の歴史、バターとの関係、近年注目される腸内細菌との話までを順に整理します。
3行でわかる
バターから発見された短鎖脂肪酸で、名前の「酪」は乳製品を意味します。
バターは、酪酸をそのままの形で含む数少ない食品です。
近年は、腸内細菌が食物繊維から作る酪酸の研究が活発です。
バターから見つかった脂肪酸
19世紀はじめ、フランスの化学者シュヴルールが、バターの中からこの脂肪酸を見つけました。学名はバターを意味するラテン語にちなみ、日本語では乳製品を表す「酪」の字を当てて酪酸と呼ばれます。
酪酸は、脂肪酸の中でも炭素の鎖が短い「短鎖脂肪酸」の仲間です。乳脂肪に天然に含まれており、バターの風味を構成する要素のひとつでもあります。量として多いわけではありませんが、バターは酪酸をそのままの形で含む数少ない食品です。
二つの酪酸 ── 食品由来と腸内細菌由来
近年「酪酸」という言葉をよく見かけるようになったのは、腸内細菌の研究がきっかけです。腸内の一部の細菌は、食物繊維を分解して酪酸などの短鎖脂肪酸を作ることが報告されています。
バター由来の酪酸 | 腸内細菌由来の酪酸 | |
どこにある | 乳脂肪の中 | 大腸の中で作られる |
何から | 牛の乳 | 食物繊維など |
研究の状況 | 古くから知られる成分 | 研究が活発に続く段階 |
注意したいのは、この二つは経路が別だということです。バターを食べれば腸内の酪酸がそのまま増える、という単純な話ではないとされます。腸内の酪酸が話題になる文脈では、食物繊維をとる食生活とあわせて語られるのが一般的です。
誠実に付き合うために
酪酸は研究が続いている段階の成分で、健康への効果を約束できるものではありません。バターにとっての酪酸は、まず「名前の由来であり、風味を支える成分のひとつ」と理解するのが正確です。体調に関わる心配ごとがある場合は、医療機関に相談してください。
よくある質問
Q. 酪酸は体にいいのですか。
腸内細菌が作る酪酸について研究が活発に続いていますが、効果を約束できる段階ではありません。特定の食品に頼るより、バランスのよい食生活が基本です。
Q. バターをたくさん食べれば酪酸をたくさん摂れますか。
バターに含まれる酪酸の量は多くはなく、脂肪のとりすぎにもつながります。量で追う考え方は向いていません。
Q. グラスフェッドバターは酪酸が多いのですか。
飼料で変わるとされるのは主に別の脂肪酸の組成で、酪酸が多いと断定はできません。どのバターにも酪酸は含まれます。
Q. 酪酸はどんなにおいですか。
単体では強い刺激臭を持つ成分ですが、バターの中ではごく少量が他の成分とともにあり、風味の一部になっています。
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この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


