top of page

CLA(共役リノール酸)を知るメリット

  • 8月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月21日

CLA(共役リノール酸)とは、牛や羊などの反芻動物の胃袋でしか作られない特別な脂肪酸です。植物油などに含まれる一般的なリノール酸とは構造が異なり、人間が体内で自ら作り出すことはできません。私たちは牛乳やバター、チーズなどの乳製品、あるいは牛肉を食べることで、この成分を日々の食卓に取り入れています。自然界に存在する脂肪酸のなかでも、限られた生き物だけが生み出せる不思議な成分です。



CLAは牛の胃袋に棲む微生物が作り出す


牛は4つの胃を持っています。そのうち最も大きな第一胃(ルーメン)には、無数の微生物が棲みついています。牛が食べた牧草を微生物が発酵・分解する過程で、牧草に含まれる脂質が変化し、CLAが誕生します。つまり、牛自身が作っているというより、お腹の中の微生物がせっせと作り出しているのです。工業的な合成ではなく、牛と微生物の共生という自然の仕組みが作り出す成分だと言えます。この生化学の働きを知ると、冷蔵庫にある牛乳の見方が少し変わるかもしれません。では、どんな牛の乳にCLAは多く含まれるのでしょうか。



牧草をたっぷり食べて育つとCLAが増えやすい


牛の食べるエサが変わると、牛乳に含まれるCLAの量も変化します。穀物よりも牧草を主体に食べて育った牛の乳には、CLAが多く含まれる傾向があります。太陽の光を浴びて育った青々とした牧草には、CLAの材料となる成分が含まれているからです。牛が広い放牧地を歩き回り、新鮮な草を食む時間が長いほど、微生物が草の成分をCLAに変換する機会が増えていきます。パッケージにある「放牧」や「グラスフェッド」という文字は、牛の飼い方を示すと同時に、CLAが作られやすい環境で育ったことを知らせるサインでもあります。売り場で牛乳やバターを選ぶとき、牛がどんなエサを食べて育ったのか想像してみてください。成分表示には書かれない背景を味わうための、ひとつの手がかりになります。明日の朝、トーストにバターを塗るとき、その奥にある牧場の風景を思い浮かべてみませんか。



よくある質問


Q. サプリメントのCLAと乳製品のCLAは同じですか。 サプリメントの多くは、植物油を人工的に加工してCLAを作り出しています。一方、乳製品に含まれるCLAは、牛の胃の中で自然に作られたものです。どちらも同じ成分名で呼ばれますが、作られる過程が異なります。食事から自然な形で摂りたい場合は、日々の生活に乳製品や牛肉を取り入れるのが一つの方法です。


Q. CLAは加熱調理すると壊れてしまいますか。 CLAは熱に比較的強い性質を持っています。そのため、バターをフライパンで加熱して料理に使ったり、牛乳を温めてホットミルクにしたりしても、成分が大きく失われることはありません。冷たいままでも温めても、お好みの温度で乳製品を味わってください。


Q. CLAを摂るために乳製品をたくさん飲んだほうがいいですか。 乳製品にはCLAが含まれますが、同時に脂質全体の量も増えます。極端にたくさん食べる必要はありません。朝のコーヒーにミルクを入れる、おやつにヨーグルトを食べるといった、普段の食事の範囲で楽しんでください。特定の成分だけを狙うのではなく、食事全体のバランスを保つことが大切です。



関連する用語



この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。

 
 
bottom of page