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グラスフェッドミルクの魅力

グラスフェッドミルク(Grass-Fed Milk)は、牧草によって育てられた牛からとった牛乳のことです。ちなみに、“Grass-Fed” の“Grass”は「牧草」、“Fed”は「餌として与えられた」の意味です。

いま、海外や国内でグラスフェッド乳製品が注目されているのは、シンプルに美味しいということに加えて、牧草由来の特別な栄養素が含まれているためです。


本来のミルクはすっきり味

グラスフェッドミルクは、皆さんがイメージする通り広い牧場で、牧草によって育てられた牛から搾乳されたミルクです。テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』に見られるような、伝統的な酪農によって生産されます。ちなみに、現代の国内酪農は主に穀物を餌として与えるグレインフェッドが主流であり、放牧と牧草によるグラスフェッドは珍しい存在です(この件は改めてご説明します。)


さて、グラスフェッドミルクを初めて飲んだ人の感想は、「あっさりしていた」が中心です。飲む前は、「本格的な牛乳なので濃厚な味のはず」と考えていた人も、「飲んでみたらサラッとしてさわやかだった」という人がほとんど。「水みたい」という人もいるほど、飲んだ後の口の中もすっきりしています。


これは、グラスフェッドの乳牛が高カロリーの穀物ではなく、牧草という植物で育てられていることにより、さわやかな植物の風味がミルクに反映されるためです。また、広い牧場で放し飼いをすることで、牛は自然の中でのびのびと育ちます。その結果、健康を維持しながらストレスも受けないため、本来のミルクの味が引き出されているのです。


特別な栄養に注目

グラスフェッドミルクは美味しいだけでなく、優れた栄養素が多く含まれています。牛乳にはタンパク質やカルシウムが豊富なことは知られていますが、それに加えてグラスフェッドミルクには、餌である草の成分である各種ビタミン(D、E)や、βカロチン、鉄分などミネラルが含まれています。


また、最近特に注目されているのは、グラスフェッドミルクにオメガ3脂肪酸が含まれていることです。オメガ3脂肪酸は、植物由来のαリノレン酸、魚由来のDHA、EPAなどとして知られ、テレビの健康番組などでもしばしば取り上げられます。


αリノレン酸は、アレルギー原因物質を抑制し、血栓予防の効果もあるので生活習慣病の予防になるとの見方があります。またDHAは脳神経を活性化し記憶力の向上などの効果があると言われ、またEPAは血液をサラサラにする作用があり、動脈硬化を防ぐ結果として、心筋梗塞などの予防効果があるとも言われています。さらに、海外の報告では、オメガ3はアスリートの免疫システムと運動パフォーマンスをサポートする可能性があり、オメガ3を摂取したアスリートは回復時間を改善し、競技で優れたパフォーマンスを発揮するとの報告もあります。


ミルクはこれまで、良質なたんぱく質や脂質、カルシウム、ビタミンをバランス良く含む準完全食品と評価されてきました。そもそもミルクは、小さな命を育てるために必要な栄養がいっぱい詰まっているので当然です。さらに特別な栄養素を含むグラスフェッドミルクには、それを1杯飲むだけで、健康を維持しながらエネルギッシュに動けるエネルギーをチャージする力があります。


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