バターは料理やお菓子作りに欠かせない存在ですが、近年注目を集めているのが「グラスフェッドバター」です。では、一般的なバターと何が違うのでしょうか?本記事では、その違いと魅力について詳しくご紹介します。

グラスフェッドバターとは?
「グラスフェッド(Grass-Fed)」とは、直訳すると「草を食べて育った」という意味です。グラスフェッドバターは、牧草のみを食べて育った牛のミルクから作られたバターを指します。一方、一般的なバターは、穀物飼料や配合飼料を与えられた牛のミルクから作られます。
優れた栄養価
グラスフェッドバターは、一般的なバターに比べて栄養価が高いことが特徴です。
ビタミンA・D・E:自然の牧草にはビタミンが豊富に含まれており、それがバターにも反映されます。
オメガ3脂肪酸:グラスフェッドバターには、心臓や脳の健康に良い影響を与えるオメガ3脂肪酸が豊富です。
共役リノール酸(CLA):脂肪燃焼や免疫力向上が期待される成分が含まれています。
一般的なバターにも栄養はありますが、飼料の違いから栄養バランスには差が出ます。
食欲を誘う味と香りの違い
グラスフェッドバターは、自然の牧草を食べた牛のミルクが原料なので、よりクリーミーで風味豊かな味わいが特徴です。特に牧草に含まれるカロテノイドの影響で、色合いもやや黄色みが強くなります。
一方、一般的なバターは穀物飼料の影響で風味が比較的一定で、味に深みが少ない場合があります。
環境や牛への配慮
グラスフェッドバターの生産は、放牧が基本です。広い牧草地で自然の中で育てられる牛たちは、ストレスが少なく健康的に育ちます。これにより、持続可能な畜産が可能になります。
一方、一般的な牛の飼育では、穀物飼料や効率重視の環境で飼育されることが多く、牛への負担や環境への影響が懸念される場合もあります。
価格はちょっと高め・・・
グラスフェッドバターが気になったけど、少し値が張るので買うのをためらった経験のある方もいるのではないでしょうか。
なぜグラスフェッドバターは高価なのか。それは、放牧による飼育や手間のかかる生産方法から、一般的なバターよりも高価になることが多いです。しかし、その分、栄養価や風味、環境への配慮が価格に反映されています。
ぜひ試してみたいグラスフェッドバター