高齢者の水分補給と牛乳という選択肢
更新日:8月22日
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなり、水分不足が起こりやすくなります。水分補給の基本は水やお茶ですが、そこに牛乳を加えると、同じ一杯で水分と一緒にたんぱく質・カルシウムも摂れます。「飲む回数が限られるなら、栄養も乗せる」という発想が、高齢期には特に役立ちます。
3行でわかる
高齢期は渇きに気づきにくく、意識的な水分補給が必要になります。
牛乳は約87パーセントが水分。飲み物として水分補給に数えられます。
同じ一杯に、たんぱく質約6.6gとカルシウム約220mg(コップ1杯)が乗ります。
「一杯の価値」を高める
食が細くなる時期は、食事だけで栄養を満たしにくくなります。一方で、飲み物は食事より受け入れやすいことが多い。ここに牛乳の出番があります。
場面 | 飲み方の例 |
朝食に | コップ1杯の牛乳・ミルク入りのスープ |
服薬や起床後の一杯に | 白湯と並べて牛乳も選択肢に |
おやつの時間に | 温かいミルク・ミルクココア・飲むヨーグルト |
食欲がない日に | ミルク粥・シチューなど「食べる水分」 |
冷たい牛乳が苦手なら、人肌に温めると飲みやすくなります。単なる水分としてだけでなく、フレイル(心身の衰え)予防で重視されるたんぱく質の補給源を兼ねられるのが、この一杯の強みです。
気をつけたいこと
一度に大量ではなく、こまめに分けて飲むのが基本です。
嚥下(飲み込み)に不安がある場合は、とろみの調整など専門職の指導に従ってください。腎臓の病気などで水分やたんぱく質の制限がある方は、主治医の指示が最優先です。
よくある質問
Q. 水分補給は水でなければだめですか。
いいえ。牛乳やスープなど、飲み物・食べ物に含まれる水分も体には同じ水分です。
Q. 1日にどれくらい牛乳を飲めばよいですか。
コップ1〜2杯が無理のない目安です。食事全体のバランスの中で調整してください。
Q. 夏の脱水対策になりますか。
こまめな水分補給の選択肢の一つになります。大量に汗をかいた場合は、水分と塩分の補給を優先してください。
Q. 牛乳でお腹がゆるくなります。
温める・少量ずつ・食事と一緒に、で軽くなる場合があります。合わなければヨーグルトなど他の乳製品でも構いません。
関連する用語
出典
日本食品標準成分表(八訂)── 普通牛乳 水分87.4g/100g・たんぱく質3.3g/100g・カルシウム110mg/100g
厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動 ── 高齢者の水分補給に関する啓発
この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


