グレインフェッドを知るメリット
更新日:8月21日
グレインフェッド(穀物肥育)とは、トウモロコシや大豆などの穀物を中心としたエサを与えて牛を育てる方法です。スーパーに並ぶ牛肉や牛乳の多くは、この仕組みで生産されています。牧草で育てるグラスフェッドと比較されがちですが、グレインフェッドには食卓への安定供給を支える明確な理由があります。
グレインフェッドは品質と供給を安定させるための設計です
穀物はカロリーが高く、牛を効率よく成長させ、乳量を増やすことができます。季節や天候に左右されやすい牧草と違い、栄養価の計算がしやすいのが特徴です。一年中同じ味の牛乳や、同じ肉質の牛肉を作ることができます。日本の酪農は牛舎で飼う「舎飼い」が約9割を占めるとされます。国土が狭く、牧草地を広く確保しにくい環境で、限られた土地で多くの牛を飼うためにこの仕組みが選ばれてきました。スーパーの売り場でいつでも手頃な価格で牛乳が買えるのは、この合理的な設計によるものです。では、この穀物はどこから来ているのでしょうか。
日本の酪農は輸入した穀物飼料で成り立っています
牛が食べる穀物の多くは、海を渡ってきています。日本の飼料自給率は26パーセントで、濃厚飼料の約87パーセントは輸入に頼っています。濃厚飼料とは、トウモロコシや大豆かすなどの穀物を指します。私たちが毎日飲む牛乳は、世界の穀物市場や物流のネットワークの上に成り立っています。海外の天候不良や国際情勢で穀物の値段が上がると、日本の牛乳の値段にも直接影響が出ます。輸入に頼る構造を知ると、国産の草だけで育てるグラスフェッドの立ち位置も見えてきます。
異なる飼育方法が併存することで食の選択肢が守られます
グレインフェッドとグラスフェッドは、どちらが優れているかという単純な話ではありません。効率と安定を追求し、手頃な価格で乳製品を届けるグレインフェッド。土地の草を活かし、海外の価格変動リスクを受けにくいグラスフェッド。両方が存在することで、日本の食システム全体が強くなります。私たちは朝のトーストに塗るバターや、冷蔵庫に入れる牛乳を、その時の予算や好みに合わせて選ぶことができます。次にスーパーの棚を見る時は、パッケージの奥にある仕組みを少しだけ想像してみてください。
よくある質問
Q. グレインフェッドとグラスフェッドで、牛乳の味は変わりますか?
変わります。グレインフェッドの牛乳は、一年を通して味が安定しており、コクや甘みを感じやすい傾向があります。一方のグラスフェッドは、季節の草を食べるため、春は青草の香りがしてさっぱりし、冬は干し草を食べるため濃厚になるなど、時期によって味が変化します。
Q. グレインフェッドの肉や乳製品は避けたほうがいいのでしょうか?
避ける必要はありません。グレインフェッドは現代の食卓を支える仕組みです。栄養価や環境へのアプローチがグラスフェッドと異なるだけで、品質は厳しく管理されています。ご自身のライフスタイルや予算に合わせて使い分けるのが現実的です。
Q. パッケージを見てグレインフェッドかどうか見分けることはできますか?
日本で販売されている一般的な牛乳や牛肉は、特記がない限りほとんどがグレインフェッドで育っています。グラスフェッドの場合は、パッケージにその旨が記載されていることが一般的です。買い物の際は、特別な表示がないものはグレインフェッドの仕組みで作られていると判断できます。
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この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


