殺菌温度で牛乳を選ぶという発想
- 8月9日
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更新日:5 日前
牛乳は、殺菌の「温度と時間」で選べます。日本の主流は120〜150度・1〜3秒の超高温瞬間殺菌(UHT)ですが、63〜65度・30分の低温殺菌(LTLT)や72度以上・15秒以上の高温短時間殺菌(HTST)もあります。どれも安全基準を満たした殺菌であり、違いは安全性ではなく風味と日持ちの設計です。
殺菌温度は一括表示欄に必ず書かれ、風味と日持ちの設計が読めます
パッケージの一括表示欄に、殺菌温度と時間が必ず書かれています。
高温ほど日持ちに優れ、低温ほど生乳に近い風味が残るとされます。
「いつもの1本」と「じっくり味わう1本」を、温度で使い分けられます。

3方式の選び分け
方式 | 条件 | 向いている場面 |
超高温瞬間(UHT) | 120〜150度・1〜3秒 | 毎日の常備・料理・買い置き |
高温短時間(HTST) | 72度以上・15秒以上 | 風味と扱いやすさのバランス |
低温保持(LTLT) | 63〜65度・30分 | ミルク本来の風味を味わう |
大切な前提を繰り返します。どの方式も、乳等省令の定める基準(63度30分と同等以上の効果)を満たした安全な殺菌です。低温殺菌が「殺菌が弱くて危険」ということはありません。
違いが出るのは風味です。高温の加熱では独特の加熱香が生まれ、低温ではミルク本来のすっきりした味が残るとされます。同じ生乳でも、殺菌方法で印象は変わります。
今日からできる選び方
まず、いま飲んでいる牛乳の表示を見てください。「130℃2秒間」などと書いてあれば、それがあなたの基準の味です。
次の買い物で、殺菌温度の違う1本を選んで飲み比べる。コーヒーに合うのはどちらか、そのまま飲んでおいしいのはどちらか。温度という視点を持つだけで、牛乳売り場は選べる売り場に変わります。
よくある質問
Q. 低温殺菌牛乳はなぜ日持ちが短いのですか。
加熱が穏やかなぶん、保存できる期間が短く設定されるためです。安全性の問題ではなく、早めに飲みきる設計の牛乳です。
Q. 栄養は殺菌方法で変わりますか。
たんぱく質やカルシウムなど主要な栄養素に大きな差はないとされています。選び分けの軸は主に風味です。
Q. 料理にはどれが向きますか。
加熱調理なら風味差は縮まるため、手に入りやすいUHTで十分です。ミルクそのものを味わう料理なら低温殺菌も面白い選択です。
Q. 表示のどこを見ればよいですか。
一括表示欄の「殺菌」の項目です。温度と時間が必ず記載されています。
関連する用語
出典
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)── 牛乳の殺菌基準
この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


