グラスフェッドミルクを棚で選び分ける
更新日:8月22日
グラスフェッドミルクを選ぶ基準は、パッケージの雰囲気ではなく「飼料の説明の具体性」です。グラスフェッドとは牧草を主体に牛を育てる飼い方のこと。表示に公的な統一基準がないからこそ、夏と冬に何を食べさせているか、どの牧場の乳かを書いているかどうかが、本物を見分けるものさしになります。
表示の公的基準がないぶん、生産者の説明の具体性で見分けます
グラスフェッド=草を主体に育てた牛のミルク。日本では少数派です。
表示の公的基準はありません。生産者の説明の具体性で見分けます。
草の脂肪酸やβ-カロテンが乳に移り、風味と色に個性が出ます。

棚で見るべき3点
確認ポイント | 見分けの目安 |
飼料の説明 | 「牧草主体」だけでなく、夏・冬それぞれ何を与えるかまで書いてあるか |
牧場の特定 | どの牧場の生乳か(単一牧場か)が分かるか |
殺菌方法 | 風味を確かめたいなら低温殺菌(63〜65℃30分)の表示 |
「グラスフェッド」という言葉自体は、誰でも使えます。米国農務省の任意基準も2016年に撤回され、世界的にも定義は生産者と民間認証に委ねられています。
だからこそ、隠さず書いている生産者の説明が最大の手がかりです。書けるだけの実態がある生産者ほど、具体的に書けるからです。
中身に現れる違い
牧草で育った牛の乳では、オメガ3系脂肪酸やCLA(共役リノール酸)の割合が高い傾向が報告されています。また青草のβ-カロテンが乳脂肪に移るため、夏のミルクはうっすら黄色みを帯びます。
味はすっきりとして後味が軽いと表現されることが多く、季節によって風味が動きます。「いつも同じ味」ではないことが、この牛乳の個性です。
よくある質問
Q. グラスフェッドは栄養的に優れているのですか。
脂肪酸組成などに違いの傾向が報告されていますが、健康効果の優劣を断定できる段階ではありません。風味と背景で選ぶのが実際的です。
Q. 高いお金を出す価値はありますか。
広い草地と手間を要する飼い方のため、量産できず価格は高くなります。価値を感じるかは、風味と「どう作られたか」への関心しだいです。
Q. 放牧と書いてあればグラスフェッドですか。
限りません。放牧していても穀物を多く与える場合があります。飼料の説明を確かめてください。
Q. どこで買えますか。
一般のスーパーには少なく、産直・オンラインショップ・取り組む牧場の直販が主な入り口です。
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出典
U.S. Department of Agriculture, Agricultural Marketing Service.「Withdrawal of United States Standards for Livestock and Meat Marketing Claims」Federal Register, Vol. 81, No. 7, 2016.
この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


