乳アレルギーと乳糖不耐を見分けるメリット
- 8月10日
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更新日:8月21日
グラスフェッドバターならアレルギーが出ないのではないか。そう考えて調べる人は少なくありません。しかし、乳製品を口にしたときの不調は「免疫の反応」と「消化の問題」の2つに分かれます。原因が違えば対処は正反対になるため、まずはこの違いを整理します。
アレルギーは免疫の反応で、乳糖不耐は消化酵素の不足です
乳アレルギーは、牛乳に含まれる特定のタンパク質に対して、体の免疫システムが過剰に防衛してしまう状態です。ほんの少し口にしただけでも、皮膚の赤みや呼吸の苦しさといった症状が全身に現れます。原因はタンパク質そのものにあるため、少しでも含まれていれば反応が起きます。
一方、乳糖不耐は、牛乳の甘み成分である乳糖を分解する酵素がお腹の中に足りない状態です。冷たい牛乳を一気に飲んだあとにお腹がゴロゴロ鳴る、あの現象です。こちらは消化器だけの問題であり、免疫は関わっていません。乳糖の量がある一定のラインを超えたときにだけ、お腹が緩くなります。朝のトーストにバターを塗ったとき、自分の不調がどちらの理由で起きているのか。その見極めが、バター選びの出発点になります。
グラスフェッドバターでも乳アレルギーは防げません
自然な環境で育った牛のミルクから作られるグラスフェッドバターは、体への負担が少ないというイメージがあります。確かに牧草主体で育った牛のミルクは脂肪の質が異なります。しかし、アレルギーの原因となる乳タンパク質が含まれていることに変わりはありません。
バターは製造過程で生クリームを激しくかき混ぜ、水分と一緒にタンパク質や乳糖を絞り出します。そのため大部分のタンパク質は取り除かれますが、微量は残ります。「グラスフェッドのバターならアレルギーが出ない」と誤解して口にするのは非常に危険です。
逆に、お腹がゴロゴロする乳糖不耐の人にとっては、バターは乳糖がほとんど含まれない食品です。普通のバターでもグラスフェッドバターでも問題なく食べられることが多いのです。では、自分の不調がどちらに当てはまるのか、どうやって次の行動を決めるのでしょうか。
過去の不調のパターンを振り返って次の行動を決める
乳製品で不調を感じたことがあるなら、まずは過去の症状を振り返ります。全身に症状が出たのか、それともお腹が緩くなっただけなのか。もし少しでもアレルギーの疑いがあるなら、自己判断で売り場のバターを試す前に医療機関の検査を受けます。アレルギーであれば、グラスフェッドであっても避ける必要があります。
一方、牛乳を飲むとお腹が鳴るけれど、チーズやバターなら平気だという場合は、乳糖不耐の可能性が高いと言えます。その場合は、グラスフェッドバターの豊かな風味を諦める必要はありません。朝のトーストにたっぷりと塗って味わうことができます。毎日の冷蔵庫に並ぶバターを安全に楽しむために、まずは自分の体がどちらの反応を示しているか、一度立ち止まって確認してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. ギー(すましバター)ならアレルギーでも食べられますか? ギーはバターからタンパク質と水分をさらに取り除いた純粋な脂肪ですが、タンパク質が完全にゼロとは言い切れません。重度の乳アレルギーがある場合は、ギーであっても医師に相談してから判断します。
Q. グラスフェッドバターならお腹がゴロゴロしませんか? バターそのものに乳糖がほとんど含まれていないため、グラスフェッドかどうかにかかわらず、お腹がゴロゴロする原因にはなりにくいです。乳糖不耐の方でもバターは食べられるケースが多く見られます。
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この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


