生クリームと「クリーム」の違い(表示の読み方)
- 8月10日
- 読了時間: 4分
更新日:8月22日
パッケージに「クリーム」と表示できるのは、生乳や牛乳から乳脂肪分以外の成分を除いただけのものに限られます。乳等省令が定めるルールで、植物性油脂や乳化剤・安定剤を加えたものは「クリーム」と名乗れません。この記事では、売り場で混同しやすい「生クリーム」と「ホイップ」系商品の見分け方を、表示の読み方から整理します。
3行でわかる
法令上の「クリーム」は、生乳・牛乳から乳脂肪分以外を除いただけのものです。
植物性油脂や添加物を加えた商品は「クリーム」と表示できず、別の分類になります。
見分ける場所はパッケージ裏の一括表示欄。商品名ではなく種類別の欄を見ます。
「クリーム」と名乗れる条件
乳等省令は、クリームを「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」と定めています。つまり原料は乳脂肪のみ。何かを足した時点で、法令上のクリームではなくなります。
一般に「生クリーム」と呼ばれているのは、この法令上のクリームのことです。パッケージの一括表示欄に「種類別 クリーム(乳成分を含む食品)」と書かれています。
一方、売り場で隣に並ぶ「ホイップ」「フレッシュ」といった商品名のものは、植物性油脂を使ったり、乳化剤や安定剤を加えたりしたものです。これらは「乳等を主要原料とする食品」という分類になり、クリームとは表示が異なります。
表示の見分け方
見る場所 | 生クリーム | ホイップ系商品 |
種類別・分類の欄 | クリーム(乳成分を含む食品) | 乳等を主要原料とする食品 |
原材料欄 | クリーム(生乳のみ等) | 植物性油脂・乳化剤・安定剤など |
商品名の例 | 純生クリーム・フレッシュクリーム | ホイップ・フレッシュ |
商品名は自由につけられるため、名前だけでは判断できません。「フレッシュ」という名前でも中身は植物性、ということもあります。確実なのは、裏面の一括表示欄で分類と原材料を見ることです。
どちらが良い悪いという話ではありません。植物性のホイップは価格が手頃で日持ちしやすく、分離しにくいという利点があります。乳脂肪のクリームはミルクのコクと風味が持ち味です。用途と好みで選ぶために、まず両者を見分けられることが出発点になります。
「乳脂肪と植物性油脂の混合」もある
もうひとつ、乳脂肪と植物性油脂を組み合わせたタイプもあります。これも法令上のクリームではなく「乳等を主要原料とする食品」に分類されます。コクと扱いやすさの中間を狙った設計で、原材料欄を見ると両方の油脂が並んでいます。
売り場の白いパックは、大きく分けてこの3タイプです。乳脂肪のみ、混合、植物性主体。原材料欄の最初の数行を読むだけで、どのタイプかが分かります。
よくある質問
Q. 「生クリーム」という表示は法令で決まっていますか。
法令上の名称は「クリーム」です。「生クリーム」は慣用的な呼び名で、乳脂肪のみのクリームを指して使われるのが一般的です。
Q. ホイップ系商品は品質が劣るのですか。
劣るというより設計が違います。日持ちや扱いやすさ、価格を重視した商品です。ミルクの風味を求めるならクリームが向きます。
Q. お菓子のレシピの「生クリーム」はどちらを使えばよいですか。
仕上がりの風味を重視するなら乳脂肪のみのクリームが基本です。レシピに指定があればそれに従ってください。
Q. 一番確実な見分け方はどこですか。
パッケージ裏の一括表示欄です。「種類別 クリーム」とあれば乳脂肪のみ、「乳等を主要原料とする食品」とあればそれ以外です。
関連する用語
出典
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)── クリームの定義(生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの)
この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


