バターは1日どれくらいまでか
更新日:8月20日
「バターの一日の摂取量は何グラムまでか」という問いに、単独の答えはありません。決まっているのは1日の脂質の総量であり、バターはその中の一枠にすぎないからです。食事全体の脂質をどう配分するかという視点を持つことで、バターとの付き合い方が決まります。
脂質の摂取上限は食事全体で決まる
公的な食事摂取基準において、脂質は1日の総摂取エネルギーに対する割合で目標量が示されています。肉、魚、調理油、お菓子など、口にするすべての脂質を足し合わせた総量に上限があります。バターだけを切り取って「1日何グラムまでなら安全」と線を引くことはできません。 バターをたっぷり使ったオムレツを食べる朝は、昼と夜の食事で炒め油や肉の脂身を減らします。逆に、さっぱりとした和食が続く日は、トーストに厚くバターを塗っても全体の枠には収まる形です。 今日食べる食事全体のバランスの中で、バターにどれくらいの枠を割り当てるか。冷蔵庫を開けたとき、その日の献立全体を見渡すことで、自然と使う量は決まってきます。
バターの8割は乳脂肪分でできている
日本の乳等省令では、バターは乳脂肪分80.0パーセント以上・水分17.0パーセント以下・大腸菌群陰性と定められています。つまり、バターの塊を10g切り出したとき、そのうちの8g以上は純粋な乳脂肪分です。 この構造を知っていれば、トーストに塗る量を見ただけで、おおよそどれくらいの脂質を乗せているか視覚的に把握できます。1日の脂質の枠に収めるために、今日からできる動作は以下の通りです。
トーストに塗る量をいつもより少しだけ薄く削り取る
炒め油の代わりにせず、料理の仕上げの風味付けだけに少量を落とす
肉の脂身が多いメインディッシュの日は、付け合わせのバターを控える
バターの成分のほとんどが脂質であるという事実を持つだけで、台所での手の動かし方が変わります。では、味わいが軽いバターの場合はどうでしょうか。
グラスフェッドバターは季節で軽さが変わる
当社が北海道西興部村で作るグラスフェッドバターは、季節によって味と見栄えが変わります。夏草を食べる青草の時期は、青草の香りが立ち、すっきり軽やかです。β-カロテンの影響で色は黄色みを帯びます。一方、冬の貯蔵草の時期は、乳脂肪が乗ってコクが増し、濃厚な仕上がりです。色は白に近づき、草の香りは穏やかになります。 グラスフェッドミルクの基調は、すっきりとして後味が軽く、ミルクの甘みが残ります。実際にお客様からも「軽さに驚く」「あっさりしている」という反応をいただきます。 ここで注意すべきは、味が軽くあっさりしていても、乳脂肪分80.0パーセント以上という成分規格は同じだということです。後味が軽いからといって無意識に厚塗りしてしまうと、想定以上の脂質を摂取することになります。 朝の食卓でナイフを入れるとき、その軽やかな風味を楽しみながらも、成分の8割が脂質である構造を思い出してみてください。
よくある質問
Q. バターコーヒーに入れる量に決まりはありますか 決まった量はありません。バターコーヒーに入れるバターも1日の脂質の総量に含まれます。飲み物として摂取する脂質と、食事で摂る脂質の合計が、ご自身の1日の枠に収まるように調整します。
Q. 有塩と無塩で1日の摂取目安は変わりますか 脂質としての枠は変わりませんが、有塩バターの場合は塩分の摂取量も考慮します。料理に有塩バターを多く使う日は、他の調味料の塩分を減らして味のバランスを整えます。
Q. 子供は1日にどれくらい食べてよいですか 大人と同様に、子供も1日の総摂取エネルギーに対する脂質の割合で考えます。成長期の食事全体のバランスの中で、おやつやおかずに含まれる他の脂質と合わせて調整します。
Q. バターの代わりにマーガリンなら多く食べられますか マーガリンも主成分は脂質です。油脂の種類が動物性か植物性かという違いはありますが、1日の脂質の総量の枠を消費することに変わりはありません。
関連する用語
この記事はミルクデザイン株式会社が作成しています。北海道紋別郡西興部村で、萩原牧場のグラスフェッド生乳から牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム・ソフトクリームを製造しています。


